宇宙雨中
こんにちは!
あれ!明日からめっちゃ雨やんけ(;O;) チーン。
今朝,台所のシンクにゲジゲジが出現しました。ポケモンじゃありませんよ(;O;)
あまりに突然のことに気を失いそうになりましたが,戦わなければなりません。咄嗟に水で排水溝に追いつめ,上から熱湯をかけるという荒業で事なきを得ました。以前お風呂場にカマドーマが出たときも同じ方法で対処しました。悪くないのに殺してすみませんね。水に流して御免。
大人になるにつれて本当に虫がだめになった。殺虫剤で殺したり,叩いて潰したりも苦手になった。その死んだ虫すらなかなか触れない。殺した後どうすればよいのだ。潰した後壁に着いた汚れをどうすればよいのだ。やはり水に流すしかないのだ。すみません。
虫を殺す,となるとやはりばあちゃんは凄い。きっとどの家庭でもばあちゃんは強いものだろう。特に田舎のばあちゃん。素手で虫を潰したり熊とやりあったり(??)などと聞くことも多い。
僕のばあちゃんも,ティッシュペーパー2,3枚でスズメバチをおもいっきり潰し,そしてその後なぜか蜂の腹部から針をしぼりだし,「これで刺されだら体中さ毒回って死んでしまうどごだったぞ!」と見せてくれたものだ。いやいや見せなくてもいいし。怖ろしい。。
僕が高校生くらいの時に自分の部屋にでかい虫が入ってきたときに,何もできずに父を呼びにいってしまったこともあったなぁ。なんと情けない。。
とにかく虫がダメになってしまった。将来自分の子どもとカブトムシを捕まえに行く時のためにもなんとか克服せねば。。
カブトムシとかクワガタだったらきっとまだ大丈夫だろう。でも幼虫は完全にアウトやな。。サナギもあかん。サナギは時々動くし。こわっ。あと成虫でもメスはだめね。カブトムシのメスなんて,ほぼゴキブリやがな!虫感強すぎやがな!
でも。殺さなくたって,虫はひと夏で死んでしまうんだ。今年のカブトムシは今年のカブトムシ。今年の蝉は今年の蝉。去年のカブトムシとは,去年の蝉とは違うんだ。だけどおんなじようにしか見えないから区別もつかない。毎年毎年夏が来れば,同じ虫がいて,同じカブトムシがいて,同じ蝉が鳴いている。ようにみえる。全て去年とは違う命が巡ってきたというのに。
我々は人間として生きているから,他の人間をちゃんと区別できる。あの人。この人。その人。水泳が得意なあのコ。バンドやってるアイツ。いつも怒ってるおじさん。笑顔が素敵なお姉さん。死んだらその人はこの世から居なくなることも,帰ってはこないことも知っている。
同じように虫たちの視点からみれば,きっと他の虫をちゃんと認識しているし,きっとそれぞれに性格も違うんだろう。モテるイケメンクワガタもいれば,ぶっさいくなカマキリもいることでしょう 。うじゃうじゃ無限にいるようにみえる蟻も,きっとそれぞれお互いに認識しあっているのだろう。生まれる喜び,死ぬ悲しみもきっとあることでしょうね。人間には分からない世界で。
僕たちは人間だから,この世界こそが全て,と思っている。けれど,この広い宇宙に,果てしない,果てしなさすぎる宇宙に想いを馳せれば,人間が蟻みたいに,またはゲジゲジみたいに扱われてしまうようなとても大きな何かが存在しても全く不思議ではないと思いませんか??
だって宇宙ってすごいのよ!火星とか木星とかいろいろ話題になって,太陽系だけでももう手に負えないくらい巨大で無限ですけど,この銀河系には太陽みたいな恒星が2000億個あるんですよ!(゜o゜)!! そしてさらにその銀河系のような巨大すぎる星の集まり自体が,1000億個あるんですよ!!!!!!!
ということは太陽みたいな恒星が20000000000000000000000個ぐらいあるのですか!!もう無限を通りこしてますよこれは。そして宇宙のことっていまだに95%は未知らしいです。
絶対ありますって!! 人間をゲジゲジ扱いしてしまうくらいの何か。。
となると。。その巨大な何かは,人間を「ニンゲン」としか認識しません。私たちの顔の違いも性格も認識できません。。私たちが普通に暮らしているだけで,やつらは「あ。ニンゲン出た。殺そ。」と何の感情も持たずにプチッとやってしまうということですよ(゜o゜)
なんと理不尽な!とおもいますが,ゲジゲジとか虫たちからみた人間はこんな感じなんですもんね。。だから人間より圧倒的に大きな何かが存在して,そんなことされたとしても,文句など言えません。。
ひょっとしたら,地震とか台風とか雷とか。。自然の脅威と呼ばれているものは,巨大な何かによって意図的に起こっているのかも。。。文句は言えません。。
でもこうやって宇宙に想いを馳せると,自分という存在が本当にちっぽけに思えて,もっともっと自由に,のびのびと生きられるような気がして,なんか好きです。
今自分が何をしたってしなくたって,生きようと死のうと,宇宙からすればなんでもないですよ本当に。なんっっっっっっでもないです。
こんなになんでもない,小さな点にすらなれない自分がちょっと悩んでみたところで,本当になんでもなさすぎてばかばかしくもなります。宇宙からすれば,あの素晴らしい金メダリストも,うんこみたいな自分も,なんにも変わらないのだし。
もう,死ぬほど,生きるしかない。全部,やっちゃうしかない。なーんでもないんだから。どうせ。
恋に悩める乙女ははやく彼に告白をするのだ!なんでもないんだから。振られたって。
意地悪な上司の禿げ頭はスリッパで思いっきり叩いてやればいいんだ!なんでもないんだから。クビになったって。
死にたいならもっと生きてからにすればいいんだ。なんでもないんだから。
どうせ死ぬんだから。
20代で死んでも30代で死んでも40代で死んでも。。100歳まで生きても。なんでもないんだから。なんにも変わんないんだから。こんなちっぽけ同士で戦争して殺しあいなんかやっちゃって,それこそ本当に意味ないわ。
宇宙は137億歳だから。宇宙の171250000分の1しか生きられないんだから。ひと夏で死んでいく虫は儚いけれど,宇宙からしたら人間なんてほんのひと夏すら生きられないんだから。
死ぬほど,生きるしかないよな。
躓いたときほど,俯いて小さな世界を見つめるんじゃなくて,上を見て,この空の先にある,もうわけわかんないくらいでかい宇宙を想像すればいいと思います。
ミンミンゼミが鳴いている。もう少し夏が終わりに近づけば,夕暮れにヒグラシが鳴くのだろう。
去年とは違うヒグラシが。今年も同じ姿で。同じ声で。
こんなに宇宙の話しておいてあれだけど,やっぱり虫はさわれないな笑
蝉もさわれない笑