桜とおまつり
こんにちは♪
今日は近くの東照宮で春祭りが行われているのでちらっと見に行ってきました。
とてもいい天気で暖かいんですが,今日の仙台は風強し!!
桜はもう散りかけですが,風によってさらに花びらが舞って,なかなか美しい光景でした。
散ればこそいとど桜はめでたけれ憂き世になにか久しかるべき
と,伊勢物語でも詠われていますからね。桜は散るからこそ美しい。この世の中に永遠などありえようかと。
高校時代の古文の授業を思い出しました。
東照宮の春祭りはそれほど大きなお祭りというわけではないのですが,子供から大人まで,すごい人でした。
やはり人はお祭りが大好きな生き物なんだなと思いました。
何日も,何週間も,もしかしたら何か月も前から心待ちにしていたお祭り。非日常。
最高に楽しくて,でも始まったら一瞬で終わってしまうから最高に切なくて,儚いお祭り。
楽しさと切なさフィフティーフィフティーの最高なお祭り。
切ないという感情は,ただ苦しいとか,辛いという気持ちとは全くの別物です。
なんとなく胸が痛くて,青春時代や好きな人に想いを馳せる。少し苦しいけれど嫌いじゃない気持ち。それが切なさですよね。
嫌いじゃない気持ちだからこそ求めてしまいたくなる感情です。その感情を存分に味わえるお祭りという行事は,やっぱり必要です。
本当に大好きで楽しみで心待ちなお祭りが一年に一回あるとしたら,365日分の1日。一年という流れの中の小さな点です。
人類の歴史や地球の歴史という気の遠くなるような流れから見てみれば私たち人間の一生なんてそれこそ小さな小さな,目に見えないくらいの点です。
そう考えれば,こうやってここに生きているということ。それ自体がすでにおまつりではないでしょうか!
人生はひとつのおまつりです。
いつか終わりが来ると分かっているからこそ,生はより一層輝いて,楽しさも切なさもフィフティーフィフティーなのです。
とはいえ日々生きていれば,日常に慣れてしまうこともあるだろうし,苦しいこと,辛いことがたくさんあるでしょう。
そんな時こそ,自分は今まさにお祭りの真っ最中にいるということを思い出すのです。一瞬のお祭りの中で激しく生きているということを。
桜の花びらが舞っています。
人生は桜のようなおまつりです。
東照宮の春祭りは明日も開催されます(^^♪